エコカラットは多孔質セラミックスと言う素材で出来ており、その内部に湿気を貯める機能を備えていて部屋の中の湿度が高くなるとその湿気を吸収して湿度を軽減し、また湿度が低くなると内部に貯めていた湿気を吐き出して湿度を調整するという画期的な素材です。壁紙の代わりに壁に張ることでその効果を発揮するため、壁紙の一種として使用されてきました。電力などを一切使わずに部屋の湿度を調整できるため、非常にエコな素材としても注目されている素材です。しかし最近では湿度の調整の他に臭いも軽減する効果があることがネットなどで広まり、台所の壁や下駄箱の中、トイレの壁などに使用する人も増えています。
臭いを吸収するメカニズムは明確には解明されていないようですが、臭いは湿気と一緒に発生することから臭いを湿気と一緒に吸収し、その中に貯め込んでしまうと考えられています。しかも、セラミック自身が臭いを吸収してしまう性質があることから、部屋の中の湿度が低くなりエコカラットから湿気が放出される際には臭いの軽減された湿気だけが放出されることで、臭いを軽減する効果があると推測されています。従来の消臭剤などでは湿気を吸い込むことはできなかったため、エコカラットの様な効果的な消臭はなかなかできるものではありませんでした。エコカラットはDIYショップでも販売されていることから、臭いの気になる部分に貼り付けることで、従来の芳香剤や消臭剤では得ることができなかった効果的な消臭効果をもたらしているのです。